ICELANTICのスキーを私達が取り扱うようになって早くも3期目、コロナウイルスの影響でこれほどまでに業界が苦しい事があったでしょうか?私達も苦しくないと言えば嘘になってしまいますが、ただどうのこうの言っていてうなだれていても季節は流れていくので今出来ることを全力でやっていこうと思っています。
思い返せば東日本大震災の時もこれくらいの季節感でありとあらゆる事が自粛して経済がストップしていたかと、当時の私は志賀高原でスキー学校とレンタルショップのチーフをしていて一気に全ての仕事がなくなり途方にくれていた頃でした。そんな時に被災地のボランティアに行きお手伝いに行っている自分なのに避難所の方々と話をしているうちにスゴイパワーをもらって帰ってきたのを今でも鮮明に覚えています。
今、とても世の中が普通じゃなくなっているけど、過去の歴史を見ればありとあらゆる苦境を人は乗り越えてきたのだから必ず出口はあると思っています。
Contents
前置きが長くなってしまいましたが今回は”類は友を呼ぶ”という感じで最近気が付き始めたことを記事にしてみました。
類は友を呼ぶ
私の関わっているGEN Factoryというブーツブランド、実はこことの繋がりはスキーブーツとしての出会いではなく、スノーボードのブーツ(G-style)でお世話になっていた事で今もこうやって繋がっている状態です。
まだ選手活動をしている頃、どうしても気に入ったブーツに巡り会えず、展示会で色々と探していた時にこの会社に出会いました。ひとまず足を入れてみると信じられないくらいのフィット感で、その場で是非このブーツ(G-style)を試させて欲しいとお願いした感じでした。
私の足は人とは違い、日本人特有の足であり骨なんかも出っ張っているので欧米ブランドのブーツだとどうしても足が痛くなってしまうのが最大の悩みでした。
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私のスノーボードに関する事は以前書いた「スキー/スノーボード限らずマルチにウインタースポーツを楽しむ方法」も良かったら読んでみてください。
そんなこのブーツたちとの出会いから気がつけばもうすぐ20年、もはや人生の半分以上をこのブーツに足を通してスキーからスノーボードまで全て楽しんできました!そしてこれからもこのブーツと共にウインタースポーツを楽しもうと思っています。
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なぜにここまで長く履き続けているかという要因はまさに日本人ならでは足の形というのもあるのですが、それ以外に大きな要因は開発者の想いだったりセンスだったりってのがあります。
自分が勝手に思っているだけかもしれませんがこのブーツたちを作っている開発の方とはどうもベクトルが同じ、もはや似たもの同士だと考えています。きっとそれがまさに”類は友を呼ぶ”という所に当てはまって自分は他ならぬ愛着があってこのブーツたちを履いているのだと思っています。
結果似た要素のあるブランド同士となる
”類は友を呼ぶ”という部分からもわかるように気がついたら自分はスキー産業に参入し、ICELANTICというブランドに出会い、最近わかってきたことはGEN FactoryのブーツとICELANTICのスキーに似た部分、共通点があることに気が付き始めました。
商品ラインナップが豊富
これはぱっと見でもわかることなのですが、フリースタイルスキーというジャンルの中では圧倒的に細かくラインナップが並んでいて種類が非常に豊富だというところです。
もちろんスキー全体のジャンルで見ればもっとたくさんのラインナップがあるブランドなどはたくさんありますが、フリースタイルスキーと言うジャンルでくくれば非常に多いと思っています。(皆様どうでしょうか!?)
ICELANTICの商品ラインナップ
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GEN Factoryの商品ラインナップ
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単純にフリースタイルスキーというジャンルの中でもやっているジャンルだったりがたくさんあるのでそれの細かな所まで細分化している感じです。
フリースタイルスキーについては「THE WAY OF THE “FREESTYLE” = フリースタイルへの道」も参考にしてみてください。
女性モデルがしっかりと充実している
どの業界もそうなのですが、比較的女性のスポーツ用品って男性モデルの廉価版みたいに扱われがちなのですが、どちらのブランドもしっかり女性のための女性が使いやすく、女性が喜びそうなラインナップが男性のラインナップと同じくらい充実しています。
例えばICELANTICで言うなればFREE RIDE COLLECTIONがNOMAD95・NOMAD105・NOMAD115があればMAIDEN91・MAIDEN101・MAIDEN111、PRO COLLAB COLLECTIONであればSABA PRO117があればNIA PRO105があるように必ず女性も同じ様に選ぶことが出来る様になっている。(※けして男性向けモデルを女性が乗ってはいけない、女性向けモデルを男性が乗ってはいけないということはありません。)
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同じ様にGEN Factoryのブーツも、オールラウンドに使えるFREE CARVE ラインナップで言うのであれば、男性向けモデルでDACHSが男性用、女性用としてラインナップしていたたり、LADYS CARVEという女性のためのラインナップまである、しかもその中には2つのモデルFLARE・SUREと豊富に用意されている。
なのにライダーは男だらけ…
これだけ女性モデルが充実しているからさぞライダーは同じ様に半々居るのかと思えば、気がつけばどちらのブランドも日本のライダー達は男だらけ…
聞こえが悪いかもしれないが、展示会など行って一緒になることも多いが、とにかくいつも男たちだらけ…
やたら情熱に満ち溢れた”漢”という文字が似合いそうなのの集いになってしまっている…
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ICELANTIC JAPANでは女性ライダー(アンバサダー的な人)を絶賛募集中です。
こんなウインター愛と情熱に満ち溢れたブランドですが我こそはという方は私にプレゼンしてください。
話はそれましたが要はこんな所まで似ている…
工場の製造は基本ハンドメイド
これはなかなか分かりづらい共通点かもしれませんが、どちらのブランドも密かにハンドメイドをウリにしています。
短期間での大量生産は出来ないけれど、1つ1つの商品に愛情込めて職人たちが機械を動かし作ってくれています。
ICELANTICの商品タグにはあえてHANDMADE IN THE USAと入っている。
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同じくGEN Factoryの商品カタログなどにもHAND MADE IN .JPと入っている。
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私はどちらの工場も見学に行ったことはありますが、どちらの工場も国は違っても空気感はほとんど同じだと感じました。工場の中をみて作っている方の手元をみていると本当に道具を大切にしようという気持ちで私はいつも居ます。
ICELANTICの工場見学は記事もあります。
これぞハンドメイドスキー!ICELANTICスキー板工場見学でみた驚きの職人技と製造工程!
Limitedモデルがある
どちらもそうなのですが、工場があることで通常のラインナップの他にLimitedモデルが突如出てきます。
そのLimitedモデルはとにかく人気が高いです。
ICELANTICのLimitedモデル
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GEN FactoryのLimitedモデル
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ブランドをデザインしている開発者の愛車がどちらもデリカ
これってブランドの共通点と言っても良いのかはわかりませんが、ICELANTIC本国の創業者ベン・アンダーソンの愛車はデリカ スターワゴン。
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GEN Factoryの開発者 T氏の愛車はデリカ スターワゴン。
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しかもどちらもビックリするぐらい古い車…
もはや骨董品レベル。(けしてけなしている訳ではありません、むしろリスペクトしています)
半端ないこだわりの塊のお二人です。
カタログなどの紙媒体をこの上なく大事にしている
ブランド側の話になってしまうのですが、私達ICELANTICは今もこの様にWEBサイトなどの記事なども日々楽しみながら更新しているのですが、実はカタログだけは毎年この上ないくらいこだわって制作をしています。
カタログを作るって当たり前の事なのですが、紙質から厚さ、ページ数、使う写真一つ一つまでこだわり尽くしています。
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私も部屋にはこれまで出してきたカタログは保管用で記念として大事に持っています。
自分が墓場に入る時は是非一緒に入れてもらいましょう。
同じ様にGEN Factoryも毎年しっかりとこだわりを持ってカタログを出しています。
商品写真の色合い、商品の形など事細かにしっかりと見せれるようにしていたりします。PRODUCTに対する愛情がハンパないです。
歴代のカタログを見ていると時代背景などもわかって本当に面白いです。
ちなみに余談ですが、思考がほぼ同じなのか、来季のカタログのメインのイメージ写真が打ち合わせも何もしていないのに同じ写真を使っていたという…
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たぶんイメージするカッコいい滑り(佐々木 徳教)が=これだったという事だと思います。
ブランドを展開している人がやたら話が合います
ここまで何か要素が親しいイメージは持って頂けたと思いますが、実はブランドを展開しているメンバーも結構好みが近かったりします。
たまに会うともちろんブランドの事、今後の展開などは話したりしますが何よりも趣味とか好きなことが結構共通していて、話題が絶えないのがいつものことです。
これは個人的なことかもしれませんが、ブーツのデザインに関してはGEN FactoryのT氏は素晴らしいセンスの持ち主です。
私が愛用しているスキーのブーツ(.JP)これはGEN Factoryのブランドの兄弟のですが、とにかくT氏のこだわりにこだわりきったまさに芸術作品と言っても過言では無いくらいの物です。
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このクラシックな雰囲気、カラーチョイス、何よりもこのブーツの素晴らしい所は傷が付けば付くほどアジが出ていくところ。シーズンが終わっても汚れを落として、いつも部屋に飾っています。
スキーやスノーボードって道具がないと出来ないスポーツだからこそ道具はとにかく大事にしています。
その気持を自然と思い出させてくれる様なブーツをT氏は世に送り出してくれています。
っとまたまた話はそれてしまいましたが要は見ている方向が結構近いということです。
ICELANTIC本国のBENが日本に来た時もやはり気になっていたブーツはこのクラシックな物でした。
まあそりゃそうですよね…車まで同じですからね。
まとめ
ちょっと今回は話がしっかりとまとまらない感じで書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか?
実はこの冬のシーズン、独自で開催している試乗会やGEN Factoryのブーツを取り扱っていただいているお店などの試乗会でGENのブーツを持っていって試乗会で出させて頂いていたのは私の昔からのつながりもありましたが、実際は内心何か親しいものを感じていたのが要因だったかもしれません。
最近そんな事をふと思って今回は記事にしてみました。
来シーズンももちろん私達、ICELANTIC JAPANの試乗会ではGEN Factoryのブーツを持っていき試乗会でも出したいと思いますのでとにかく履いてみたいという方はお気軽にお声がけください。
そして気に入って頂ければ是非使ってみてください。