ホットワックスのかけ方を徹底解説!ワックスの種類や必要な道具までスキーワックス完全ガイド

今回はタイトルの通りワックスについて書いていきたいと思います。ワックスの種類やワックスのブランド、ホットワックスに必要な道具や手順についてできるだけわかりやすく解説していきます。
私も元々はスノーボードの競技者として世界に出て戦ったりしていた過去があります。
過去というか今もスノーボードはやりますが…しかも競技はアルペン競技ということでワックスはなくてはならない、欠かせないもの、競技としての技術はもちろんですが、ワックスをしっかりやらないと絶対に勝つことができないような競技ですのでいろいろと勉強してきました。
アルペン競技(スピード系競技)に限らずウインタースポーツには、フリースタイルやモーグル、ハーフパイプなどテレビなどでも馴染みのある競技があります。どの競技者に対してもコーチなどはもちろんいるのですが、その他に専属で道具(スキーやスノーボード)をメンテナンスしてくれるサービスマンは必ずと言って良いほどいます。
サービスマンは選手が最高のパフォーマンスをするためにその日の雪のコンディション、気温、雪温、湿度、天候など様々な条件を考慮してワックスを塗ったりして板を仕上げます。もちろん当日のワックスだけで最高の状態に仕上がるわけではないので、何日も前から板にワックスを塗り仕上げています。
それくらいワックスというのは重要なんです。
流石に一般の方がそこまでやる訳ではないと思いますが、あくまで例えとしてそれくらいワックスは重要ということです。
普通にレジャーとしてスキーを楽しむためにも、ある程度板は滑ってくれないと楽しめるところも楽しめなくなってしまうのが実情だと思います。
もちろん高いお金を出して手に入れたスキーやスノーボードだと思いますので、愛車として日頃からしっかりメンテナンスしてあげることは道具を使っているスポーツである以上すごく大切なことですよね。
しっかりメンテナンスをしてあげることで怪我などの防止にもなることもあえてお伝えしておきます、滑らない板でスキーやスノーボードをしていると思ってもいないところで急に減速したり引っかかったりして事故につながりかねないですからね。

とても前置きが長くなってしまいましたがワックスというのはこれくらい重要なんですよっていうのをどうしても伝えたくてついつい話が長くなってしまいました。

ただワックスと言っても一概に色々とありすぎてわからないことがほとんどだと思いますので、今回は少しでも皆様にわかりやすく説明できるように記事を書いてみたいと思います。
あくまで私の経験や最近のスキーやスノーボードの板の性能なども考慮して書いていきますので人によって言っていることが違うと思う方もいるかも知れませんが、唯一自信を持って言えることは、私は大会にサービスマンをお願いして来てもらったことがほぼ無く、自分自身が選手でありサービスマンとして大会に出ていました(しかもワールドカップとかでも…)。
なんか話の線がつながらないようなこと(少し前まではコーチの他に専属のサービスマンがいるとか書いておきながら)を言っているかもしれませんが、単純に…お恥ずかしながらサービスマン雇うほど余裕がなかったこと、もう一つが自分自身が当時は国内でもそれなりに強い選手であったことからそのワックスが本当に滑るのか!?しっかりできているのかということを自分自身で試すことができたということもあります。つまりサービスマンにとっても選手が勝つということは自分のワックスが一番滑ったという証明でもありますからね。それを踏まえてますので参考にしていただけると幸いです。

いよいよ本題に入っていきますが、単にワックスといっても、もの凄い種類が豊富にあります。

様々な種類のワックス

しかもそのワックスはそれ自体の使い方が生塗やホットワックス、最近ではワックスフューチャーなどなどいろいろな用途に合わせた使い方があります。
今回は自分の大好きなジャンルですので徹底的に書いています。知っている情報であれば先の方に飛ばしていただいて(欲しい内容の所まで)も構いませんのでね!
もちろん全部読んでくれたらかなりの知識がつくことはそれなりに言えると思います。

ちなみにスキーだけじゃなくスノーボードの方にも参考になる情報だと思いますので表現としてスキー・スノーボードと出てきますがお気になさらず!

ワックス(WAX)の選び方

ワックスと言っても種類もブランドもたくさんあります。
いったい何から買っていけばいいかなどがまったくわからないと思いますので、まずはそれぞれの種類に分けてみてその中でそれぞれの特性なども書いていこうと思います。
どんどん進化しているワックスですし、スキーやスノーボードのソールも変わってきていますのでその辺りもふまえて考えていかないといけないのが実情になります。

ワックスの素材(フッ素・パラフィンなど)について

ワックスにはいろいろな素材が入っていますが主にはパラフィンとフッ素になります。もちろんそれ以外にグラファイトなどもありますが、それぞれが板を滑らせるための環境などに合わせて使っていきます。
専門的な用語や説明のしかたもありますが少しでもわかりやすくなるように書いてみようと思います。
ワックスの基本的な考え方はあくまで雪は水分ですので、ソール自体がしっかり水分を弾く状態にしておくことで滑走性を上げて、最終的によく滑る板ということになります。

パラフィンワックスとは

パラフィンワックスとは基本的にはワックスのベース部分になるワックスのことです。
パラフィンワックスをソールに浸透させておくことで他のフッ素やグラファイトをしっかりソールに付着させることができます。フッ素やグラファイトはソールへの吸着性が元々弱いのでソールへの吸着性の強いパラフィンをしっかり塗ってベースを作ることによって、フッ素などがたくさん入ったワックスを塗ればより吸着性が上がるということです。
もちろんパラフィン自体も何も塗っていないソールよりも滑走性が上がるのは事実です。

パラフィンワックス

フッ素とは

フッ素自体の言葉はいろいろなところで聞いたことがあるかもしれません。例えばフライパンなどのフッ素コートだとか…
要は水系の物を弾いてくれるのがフッ素です。フッ素を塗ることで滑走性は上がります。
ただフッ素は価格帯で言うと非常に高いです。特にワックスの中でもフッ素がたくさん入っているワックスは高いものだと数万円したりします。

フッ素配合ワックス

グラファイトとは

ついでに説明しておくのがこのグラファイト、それは何だとなりますが、これはこれで春スキーを楽しむためにけっこう必要になります。
ゲレンデがシーズン最後くらいになってくると、木クズや空気中のホコリ等が元々雪に乗っかって入っていたものが雪が溶けてゲレンデが黒ずんできます。そんなところを滑ってみたことがある方はわかると思いますが、全然滑りません…
なぜ滑らないかというとホコリなどの汚れはスキーなどで滑ると摩擦が強くなり静電気が起きます。そうなると小さい頃に下敷きで頭を擦って髪の毛をひっつけた経験などあるかもしれませんがそれと同じ状態がスキーやスノーボードの下で起こります。その摩擦を抑えるための素材がグラファイトになります。

グラファイト配合ワックス

ワックス(WAX)の種類(タイプ)

ざっくりとワックスの種類を説明してきましたがなんとなくわかりましたでしょうか?
大まかにこの素材たちの組み合わせをすることで色々な滑走性能を持ったワックスができています。
しかもそのワックスはすべて同じ種類の物ではありません、それぞれのメーカーやブランドなどが少しでも塗りやすかったりそのブランドごとのウリを活かしたりするために様々な種類のワックスが存在しているのが実情です。
おおよそ以下の区分に分かれてきますのでそれぞれ説明していきたいと思います。

ワックス固形タイプ(ホットワックス用)

スキー・スノーボードのワックスの中でもこの固形タイプのホットワックス用がもっともベーシックなワックスになります。ホットワックスについては後ほど詳しく書いていきますが、アイロンなどで溶かしてソールにのばして塗り込んでいくタイプのワックスです。これを使えるようになるとワックスしている人の中でも結構しっかりとやっている人の部類になると思います。なぜなら用意しなくてはいけない道具や場所が必要なので…

ホットワックス用固形ワックス

ワックス固形タイプ(生塗用)

同じ固形タイプでも生塗用もあります。基本的にこちらはアイロンなどは使わずソールに固形をこすることで塗り、そのあとでコルクなどでのばして使ったりするワックスになります。
ホットワックス用と違い、アイロンなどで溶かして使わないのでだいたいのものはかなり小さいです。

生塗り用固形ワックス

ペーストタイプ

ペーストは比較的に柔らかくして塗りやすくしている物になります。
イメージとしてはチューブ型のクリーム状のものからカーワックスみたいな固形に近いものまで硬さはいろいろあります。
特徴としてはペースト状のワックスををソールに塗りのばして使います。
種類によって塗り方は様々ですのでこのワックスを使うときは、塗り方の説明が同包されていることが多いので読んで使ってくださいね。

ペーストタイプのワックス

リキッドタイプ

リキッドは完全に液体になったワックスです。
塗った時にのばしやすく広げやすいのが特徴です。塗る量に関してはそれぞれのワックスで量が違ったりしますのでこれもメーカー推奨の適量を使うようにした方がいいです。
注意しなくてはいけないのが液体ですのでこぼしてしまうと高いワックスでもすぐになくなってしまいますので気をつけてください。スプレー状態になっていてまんべんなく濡れるタイプの物もあったりします。

リキッドタイプのワックス

粉タイプ

主にはこの粉タイプはスタートワックスと呼ばれ、大会などで競技のスタート前に塗るワックスに使われていることが多いです。
塗っても持続性はほぼないですが競技のスタート時の初速を稼ぐためのワックスとして競技者には必要になってます。
非常にフッ素の配合量が多く、もはやフッ素だけみたいな感じです。
価格もびっくりするくらい高いです。しかも風で簡単に飛んでしまうようなものなので飛ばされてしまうと一気になくなります。

粉タイプのワックス

ワックス(WAX)をかけるための道具

たくさんの種類のワックスを紹介しましたが、ワックスはここまでの話の中でもあったようにただ塗ればいいというものではありません。
このワックスたち塗るためには色々な道具が必要になってきます。しかもただ塗っただけではなく、あとから仕上げたりするための道具なども色々とありますのでそれも紹介しておきます。

ワックス用アイロン

衣類のシワを伸ばす安価なアイロンなどで昔は代用していたりしましたが実際はあまりおすすめできないのが実情です。
なぜおすすめできないかと言うと温度です。ワックスを塗る時にあまりにも高温にしすぎるとワックスはよく溶けてのばしやすいですがソール自体を焦がしてしまい板を駄目にしてしまいます。せっかく滑らせるためにメンテナンスしているのにそれで板自体を駄目にしてしまっては元も子もないですよね。
ワックス用のものに関しては最近では大体の物が温度をしっかり管理できるような設計になってます。
個人的にアイロンを選ぶ時のおすすめのポイントですが、アイロンの鉄板部分(熱くなる部分)が厚みのある物が絶対にいいです、なぜそのようなものをおすすめするかと言うと温度変化しにくいからです。薄手の鉄板の物だとソールが冷えていたりした時にアイロンを当てた際にアイロン自体の温度が急激に下がってしまい思うようにワックスが塗れなかったりしますので厚みのある鉄板の物を使うことで急激な温度変化がなく安定してワクシングに集中できるということです。

ワックス用アイロン

ワクシングペーパー

アイロンでワックスがけをする際に使う物です。アイロンとソールの間にはさむことで均等にワックスが塗れたり、ソールの汚れ自体を吸い取ったりしてくれます。
諸説ワクシングペーパーにはいろいろな言われ方があり使う派だとか使わない派だとか分かれていますが、はっきり言ってしまえばどちらでもよいと思います。
このペーパーがないとワックスが塗れないというわけではないですし、あったらあったで使えばよいと思います。ソールにたくさん汚れがついている時などはペーパーがすごく汚れますので、汚れたらすぐ新しい物に変えてください。ワックス同様で消耗品です。

ワクシングペーパー

スクレーパー

スクレーパーはホットワックスで塗った際に余分なワックスを剥がすために使います。
ホットワックスをした際に余分なワックスが残っているとかえって滑走性能を落としてしまうことがあるため、このスクレーパーでしっかりと剥がしきってしまうことが大切になります。
ワックスを剥がした際に非常に沢山のワックスの削りカスやゴミが出ますのでしっかりと周りが汚れないようにビニールやブルーシートをひいてから作業することをおすすめします。

スクレーパー

ブラシ

ホットワックスなどをした際に最後の仕上げや余計なワックスを剥がすときに使うのがブラシです。
手動で使うものや電動ドリルに取り付けるものなどいろいろな種類があります。
ブラシ自体の種類も大きく分けて3種類くらいあり、ブロンズブラシ(金属製)、ナイロンブラシ、馬毛ブラシ(仕上げ用)などあります。
ブロンズブラシは硬い金属でできていますので汚れを落としたりするのに使いますが絶対に必要と言う訳でもありません、ナイロンブラシはこれさえあればオールマイティに使うことが出来る一番使用頻度が高いブラシになりますので1つは持っておいたほうが良いでしょう、馬毛ブラシ(仕上げ用)は馬の毛だけでなく豚や猪の獣毛で作られているものがほとんどです。あれば板を仕上げた際によりワックスの効果を得ることができますがこれも絶対に必要と言うわけではありません。
ブラシにはいろいろな種類がありますが、とりあえず1つ持つならナイロンブラシがおすすめです。しっかりとスキーやスノーボードを仕上げたい方はこの紹介した3種類を持っていればほぼ完璧でしょう。他にもたくさんの種類のブラシがありますがそれぞれの用途がありますので自分の使い方にあったブラシを用意すると更にワックスの効果を得ることができますよ。

ブラシ

コルク

生塗用の固形ワックスやペースト、リキッド、粉タイプのアイロンを使わずに塗ったワックスなどを伸ばすために使います。安価な物がほとんどですので1つ持っていると色々な種類のワックスを塗る際に重宝しますよ。

コルク

ワックステーブル

ワックスをする際にあると便利なのがこのワックステーブル、もちろんこれに関しては専用の物も売ってますが非常に高いのが実情です。ですのでなにか他に安い物で代用している人がほとんどだと思います。
ワックステーブルにする際のポイントとしては足元がぐらつかずしっかりしている物で、ある程度幅があり自分のワックスを塗ろうとする板の長さにあっているものを選びましょう。
最近では簡易的なワックス用の台なども売ってますのでそれがあると持ち歩きなども便利ですよ。

ワックステーブル

バイス

スキーやスノーボードをチューンナップする際に押さえるためのものです。
テーブルなどでワックスをする際に直接地べたやテーブルに置くとビンディングなどがあたってしまいまっすぐ置くことができませんので、ワックステーブルや普通の作業テーブルに取り付けて使うものです。
ただバイスに関しては主にエッヂをチューニングしたりする時に使うことが多いですので、ワックスを塗るだけの専用台などでもOKだと思います。

バイス

ブレーキストッパー

スキーにワックスを塗る際にブレーキを上げておくために使います。
太めの輪ゴムなどで押さえることもできますし、専用のバンドなども売っています。
自分の場合は100円均一で太めの輪ゴムを買ってきて代用しています。要はビンディングのストッパーを止めておければなんでもよいわけです。

ブレーキストッパー

リムーバー

これも絶対に必要というわけではありませんが、あれば汚れ落としに便利かと思います。生塗等でやっている方は必要かもしれませんね。
汚れがソールに残っていると滑走に影響を及ぼす可能性がありますが、これはパラフィンのワックスでホットワックスをしてあげれば取ることもできますので必須ではありません。
同じリムーバーでもメーカーによって使い方が違うことがありますので使う前にはしっかり使い方などを調べてから使ってみてくださいね。

リムーバー

ホットワックスの塗り方について

ここまでワックスの種類や素材、道具やメーカーなど諸々紹介をしてきましたが、実際にどうやって塗ったりメンテナンスしたりしたらいいかがわからないとも思いますのでここからは実際にホットワックスを塗る方法を紹介していきたいと思います。メーカーによって種類が違うと塗り方も違うことがありますので、今回は基本的なやり方を紹介したいと思います。

ホットワックスで使う道具を用意

まずホットワックスで私が使う道具はこんな感じです。

ホットワックスで使う道具

左からブレーキを止めるためのゴムバンド、余分なワックスを削るためのスクレパー、仕上げるためのブラシ、ホットワックス用の固形ワックス、アイロンです。
ホットワックスをする際には室温なども重要になります。寒すぎる部屋でワックスをかけようとするとなかなかワックスが伸びずに無理やりアイロンを当てて滑走面(ソール)を焦がしてしまうリスクなども出てきます。

ビンディングのブレーキを固定

まずスキーにワックスを塗りやすくするためにビンディングのブレーキをゴムバンドを使って固定します。

ブレーキを固定

これはゴムバンドでなくてもブレーキを上げて固定することができれば何でも代用は可能です。
私はこの太めのゴムバンドが使いやすいので使用しております。

固定が出来たらソールが見えるようにひっくり返します。

ソール面を上にする

アイロンを温める

アイロンに電源を入れて温めます。
温度は100度くらいで設定するのをおすすめ致します。
110度を超えた温度でワクシングすると滑走面(ソール)を焦がしてしまう可能性があるからです。

アイロンを温める

ワックスを溶かして広げていく

アイロンが温まったら固形ワックスを溶かして滑走面に広げていきます。
これは人それぞれのやり方がありますが、全体的にまんべんなくワックスを広げるのがポイントになりますので私はこんな感じで少しとかしては塗ってという感じでやってます。

ワックスを溶かす

この様にまんべんなく固形ワックスを溶かして広げます。

ワックスを溶かして広げる

全体的に広げることができたらアイロンを滑走面(ソール)に当てて浸透させていきます。
このときですが、ワクシングペーパーを使ったほうがよいという人もいれば使わないほうがよいという方もいます。人それぞれの考え方があるのですが、私は特に使わずにやっております。
なぜかというと、まずポイントになってくるのはアイロンの温度、そしてワックスの融点などに関わってきます。
アイロンを100度くらいの温度で伸ばす場合、しっかりと手を止めることなく広げられるのであれば、ほぼ焦がしてしまうことはありませんし、事前にこれだけ全面にワックスを広げていますのである程度均等に塗ることができるからです。
大切なのはいかにして滑走面(ソール)に浸透させることができているかです。

アイロンで伸ばしていく

塗る時のアイロンの使い方のポイントですが、無理に押し付けるのではなくアイロンの温度で伸ばしていくことです。

無理に伸ばさずアイロンの温度で伸ばす

全面に均等に伸ばすことができたら塗る作業は完了です。

全面に伸ばす

スキーは2本ありますので同じ様にもう1本もしっかり塗り込みます。

もう一本のスキーも同じようにワックスを伸ばす

スクレーパーでワックスを剥がす

塗り終わったら全体がしっかり乾いてワックスが浸透するのを確認出来たら次はスクレパーを使って余分なワックスを剥がしていきます。

スクレーパーで余分なワックスを剥がす

剥がし方は基本としてはノーズからテールにかけて剥がしていきます。

ノーズからテールにかけてワックスを剥がしていく

余分なワックスが残らないようにしっかり剥がしてください。
ちなみにワックスが残ってしまうと逆に滑らなくなってしまうことがあります。

しっかり剥がすと汚れも剥がれる

しっかり剥がせるとソールに残っていた汚れなども一緒に剥がすことが出来ます。
ソールがあまりにも汚れている時などは柔らかめ(融点の低い)ワックスを使ってクリーニングなども出来ます。

ブラシを使って仕上げる

スクレパーを使って全面きれいにワックスを剥がすことが出来たら次は仕上げに入ります。
仕上げはこちらのブラシを使います。

ブラシを使って仕上げ

これもスクレパーで剥がす時同様にノーズからテールにかけてブラッシングしていきます。

ノーズからテールに向かってブラシをかける

しっかりブラッシング出来るとソールが輝いてきれいになっていきます。

しっかりブラッシングできるとソールが輝いてくる

全面にブラッシングしてしっかりと余計なワックスが取れてきたらホットワックスは完了です。
固定していたブレーキを外して作業は終了。

固定していたブレーキを元に戻す

あとは剥がしたワックスなどのホコリを取り除いて完成!

完成!

ホットワックスプロ仕様の道具編

ホットワックスの一連の流れはいかがでしたでしょうか?
ちなみにこの工程の中で更にワックスの効果を発揮するためのプロ仕様のワックス道具などもあります。

ワックスフューチャー

まず最初はワックスフューチャー、これは滑走面(ソール)に遠赤外線で均等に温めることでワックスをより浸透させる機械です。

ワックスフューチャー

これは通常のホットワックスよりも遥かにワックスの効果を持続させることが出来ます。
高級な機械ですので個人で持っている方などはまずいないかと思いますのでショップなどに持っていってみましょう!
ICELANTIC STOREでもやることが可能です。

ワックスフューチャーで仕上げたソール

こんなに綺麗に仕上がります。

電動ブラシ

続いてはドリルに取り付けるタイプのブラシです。

ドリルにつけるブラシ

これがあるとかなり手動のブラシよりも更に滑走面を綺麗に仕上げることが出来ます。

綺麗に仕上がる

これだけ綺麗に仕上がります。

電動ブラシでソールがきれいに仕上がった

簡易ワックス

ここまでホットワックスを中心に紹介をしてきましたが、
ここからはもっと手軽に簡単にできるワックスについて紹介していきます。
簡易ワックスはその名の通り、ゲレンデなどで板が滑らない時にその場で塗ることで滑走性能を気軽に上げることができるワックスです。
今回は私が最近使っている簡単に塗ることができるワックスでご紹介します。

簡易ワックス

こちらが私のおすすめする簡易ワックス。
簡易ワックスには他にも缶の物やペーストのものなど色々とありますが私はこの固形タイプの簡易ワックスが本当に簡単でよく滑ると思います。
ポイントとしてはウエアのポケットに入れて持ち歩くことが簡単にでき、強風や雪が降る中でも塗ることが出来ます。

塗り方は至って簡単。
まずはこの固形のワックスを取り出し。

簡易固形ワックスの塗り方

滑走面(ソール)全体に塗り込んでいきます。

固形ワックスを押し付けて塗り込む

できるだけ満遍なく塗ってください。

その後はコルクでのばすのですが、このワックス、実はケースの裏にコルクが付いているので超お手軽。

ケースの裏のコルク

ワックスを塗った部分をコルクで伸ばします。
しっかり伸ばすと滑走面がテカテカになってきます。
しっかり伸びている証拠です。

コルクで伸ばす

こんな感じに簡単に塗れてしまいます。
もちろん簡易ワックスの効果は日頃からホットワックスをしているとより効果を得ることができますのでホットワックスもできる限りやるようにしましょう!

シーズン始めのスキー・スノーボードの準備

先に書いていたホットワックスの塗り方は、これはあくまでシーズンの真っ只中に定期的に行うワクシング方法なのですが、シーズン最初(新しい板を買った際など)にやっていただくワックスも重要になってきます。

まず、前年度から持ち越して使う方はスクレパーなどを使って剥がします。

スクレーパーでワックスを剥がす

新しい板を買った際には初下しする前にホットワックスで滑走面(ソール)のベースを作る作業が必要になります。
ちなみにベースにするワックスはパラフィンのみのフッ素の入っていないワックスを塗るようにしましょう。
固形ワックスに適応温度帯などの表記がある場合はできるだけ色々な種類のワックスをホットワックスで塗っては剥がしの作業を何回か繰り返します。

ホットワックスを塗る

シーズン終了後のスキー・スノーボードのメンテナンス

シーズン終了の際にもホットワックスをして保管することも大切になってきます。
シーズン終了時点でワックスなどを塗らずに保管してしまうと次のシーズンの最初にまた新しい板を買った時の様に何回も塗り込まないといけなくなりますのでこれは重要な作業になります。

ワックスをして保管する

この時に塗るワックスもできればパラフィンだけのフッ素の入っていないワックスを使うのがおすすめです。

スキーやスノーボードで使われているワックス(WAX)ブランドのご紹介

ワックスの種類だったり道具の紹介をしてきましたがワックスにはたくさんのブランドがあります。果たしてどこのブランドのがよいのかなどわからないと思います。
有名ブランドから最近出てきたブランドまで、様々な特徴がありますので紹介させていただきたいと思います。
正直なところですが、競技をしたりしないようでしたらどこのブランドのワックスを使ってもらってもさほど変わりはないかもしれません。
ですが少しでも板を滑らせた方が楽しみは増えますし、必然的に安全などにもつながりますよ。

SWIX(スウィックス)

ノルウェー産のワックスブランドになります。主にはノルディックスキーなどで使っている方が多いですが、競技などに出ている人の中では外しにくい、つまりどんな雪質にも対応しやすい信頼性の高いワックスメーカーになります。この信頼性の高さからトップ選手が使っていることが多いですがあくまで初心者向きではないのも実情です。

SWIX

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Toko(トコ)

スイス発祥のTokoはスキーがまだ木製だった1933年からスキー専用ワックスを開発していた超老舗ブランドです。
そんな昔から革新的なワックスを数々開発していたので世界中のスキー・スノーボーダーからの信頼性は非常に高いです。間もなく創業100年になる歴史のあるワックスメーカーです。

TOKO

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HOLMENKOL(ホルメンコール)

ホルメンコールも比較的上級者向けのワックスブランドになります。
いろいろなワックスを組み合わせて塗ることで高い滑走性能を得ることができます。競技などに出る人でホルメンコールを使っている方には定番のGW-25という欠かすことのできない絶対的な存在のあるワックスなどもあり、世界のトップ選手達の使用率も高い世界的なワックスブランドです。

ホルメンコール

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GALLIUM(ガリウム)

国産ブランドではおそらく一番業界で広がっているワックスブランドだと思います。
世界大会などでも使用選手がいますので実績が積み重なり信頼性の高いワックスメーカーです。ラインナップもその実績から非常に多く逆に選ぶのに迷ってしまうかもしれないくらいあります。大量に出回っていることもありポイントとなるのは通常のフッ素が高含有なワックスなどの価格帯が非常に安く揃えやすいのが特徴です。

ガリウム

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DOMINATOR(ドミネーター)

どんな雪に適しているかの表DOMINATOR記などでわかりやすくホットワックスの初心者にも優しくなっています。種類がそこまで多くないのでラインナップの選択に迷うことも少ないです。複雑になってしまうのが気になる方にはおすすめのワックスブランドになります。

ドミネーター

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マツモトワックス

スノーボーダーには非常に人気のワックスブランドです。
ラインナップは世界的なブランドに比べれば多くはありませんが、値段もお手頃ですし、表記がわかりやすいです。実は自分も昔はこのワックス使ってました。生塗用の簡易的なワックスなどは豊富にラインナップされていますのでポケットに入れておいたりすることもできて便利です。

マツモトワックス

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ハヤシワックス

山形県発祥の国産ワックスブランド。リキッドタイプのワックスが人気で全国に一気に広がりました。
世界で戦う選手なども使用している信用性の高いブランドになります。
国産メーカーということで国内の雪質にはほぼ適応していますので国内だけで使う方にはおすすめです。

ハヤシワックス

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FNX WAX(エフエヌエックスワックス)

私たちのネットショップでもおすすめしているのがこちらのFNX WAXです。
なぜこれだけたくさんのワックスメーカーがありながらもこのFNX WAXをおすすめするかというと圧倒的にメンテナンスが簡単になるからです。
そしてお手軽な価格帯で高い滑走性を得れるのも事実になります。

FNX WAX

FMXワックスをIcelantic Storeで見る

最近おすすめしている簡単だけどけっこう滑るワックス紹介

最近ICELANTICのサイトでもご紹介しているFNX WAXなのですが、こちらのワックスがなぜおすすめなのかと言うととにかく簡単。

FNX ナノテックワックス

ワックスと言えば色々な種類があってしかもホットワックスなどなかなか手間がかかってしまうことが多いのが実情です。
どの点が簡単なのかと言うとまず温度帯、ワックスには雪温や気温などそれに合わせたワックスをチョイスして塗るのですが、通常のワックスであればたくさんの種類から選択をしたり、混ぜたりしなくてはいけないのでそこがかなり複雑になって諦めてしまうのですが、FNX WAXはその温度帯の設定範囲が広いため選択に迷うことがほとんどありません。
またそれ以外にもホットワックスをしなくても塗ることができるペーストなどもありますのでその点も用意しなくてはいけないものなども大変少ないです。

FNX WAXのコンセプト

FNX WAXは雪上を高速滑走するため、WAXの素材(パラフィン)が含有する ハイテク添加素材(高速フッ素・マイクログラファイト・マイクロモリブデンなど)を 最高水準で活用、FNX WAXはワックス自体が滑る独自理論で繁雑な従来のワキシングから、誰もが簡単に利用できるワックスを目標に関発しています。

FNX WAXの特徴

最新のスピード滑走面に対応した新型nanotechWAX!FNXワックスは、最新のボード&スキーのスピード滑走面を雪上でより「高速化」&「操作性の向上」を目標に、新型パラフィンにフッ素化合物、および摩擦抵抗を軽減するマイクロモリブデンやフラーレンを最新技術で混合することで製造した、ナノテクノロジーWAXです。

幅広い雪質・雪温対応力を持ったWAXなので、今まで大変難しかった、雪や気温に合わせたWAX選定の作業が軽減または、不要になりました。(最近のスキー・スノーボードの滑走面は、粒子の細かいシンタード製法による硬いポリエチレン系の素材が使用されています。既に、中・上級者製品もレースと同じ滑走面が使用されるようになってきました。)

「FNXワックスは幅広い雪質・雪温対応力を持った新時代のWAX!」ベースワックスは不要!FNX WAXは最新のシンタード滑走面に対し直接粘着力を持った製品なのでベースWAX等の下地WAXは不要です。

FNX WAXのおすすめラインナップ

私がおすすめするのは以下の3商品。

おすすめ1は「nano5
こちらのワックスは生塗り専用のワックスでいつでもポケットに入れておくことが出来ます。
裏には専用のコルクも付いているのでこのケースだけ持ち歩くことで滑らないなーっと思ったその時にすぐに塗ることができ、高い滑走性を実現します。

FNX nano5

おすすめ2は「HHH-RACE ペースト
こちらはペーストタイプのワックスです。
ワックス用のアイロンなどの用意の必要がなく、これを塗って付属のスポンジでのばしてブラッシングするだけで完了。
アイロンを持っている方はペーストをのばしてアイロンがけをすると更に持続性アップです。

FNX HHH-RACEペースト

おすすめ3は「ウルトラSPEED
こちらはリキッドタイプのワックスです。
春先のストップスノーなどで力を発揮してくれます。小さいのでポケットに入れて持ち歩くことも可能です。
滑らないと感じた時にさっと出して塗ればOK。

FNX ウルトラスピード

まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございました。
あくまで私なりの見解で書いている部分がありますが、この方法で今までずっと選手としてやってきた経緯もありますのでそれなりには役に立つと思っております。
せっかく新しい板を買って、良い板なのにワクシングをサボってしまうとそのスキーやスノーボード本来の性能が発揮できずにもったいないことをしてしまう可能性もありますので日頃のメンテナンスをして是非楽しんで滑ってください。

March 28, 2019/GEAR/

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