昔の写真引っ張り出して評価を得ようなんてイヤらしい根性のわたくしよしみちです。
スキーヤーに何故か佐々木が慢性的に渋滞してます。
こんだけいるんだから1人くらい親戚がいてもおかしくないのに全員完璧な他人って奇跡みたいな話ですよ。
スーパースターからポンコツまでありとあらゆる「佐々木」が取り揃えてますみたいな佐々木の数です。
「佐々木さん」って声かけられると結構な人数が振り返る大渋滞の中
オレのポディションは佐々木渋滞の真ん中くらいですかね?皆さんどう思います?笑
なのでもうオレは佐々木の“屋号”はもう捨てて名乗らなくてもいいかなと思ってますので皆さんも「よしみち」と気軽に呼んでいただければ。
だからって初対面で呼び捨てはかなり気分が悪いので“さん”か“くん”つけて貰えるとありがたいです。おっさんに“くん”ってのもちょっと気持ち悪いけどね。笑笑
さて今回で3回目。このコラムに需要はあるのでしょうか?
あると信じて書いてますけど誹謗中傷は落ち込むのでやめて下さい。
過去のコラムはこちら
【プロスキーヤー佐々木徳教コラム】「カッコいい」ってなんだ!?
【プロスキーヤー佐々木徳教コラムVOL.2】STYLEってなんぞです?
こんな総合格闘家みたいなゴツいカラダで脂っこいコワイ顔してて傷つきやすいおっさんですので。
おっさん。
おっさんとワカモノ。
古いと新しい。
old schoolとnewschool…
今回のお題は北海道阿寒町 山本宏さんからのお題「old schoolとnew school」です。
山本さんにはicelantic japanよりステッカーを送らせていただきます。
ありがとうございます。
あれはオレの人生2回目の「モテ期」だった中学1年生。
ひょんな事から出会ってしまったスケートボードから このold new school話は始まります。
ある日2つ上の兄貴が持ってきた板にタイヤの4つ付いた乗り物に出会います。
あの時は第2スケートボードブームってやつだったらしいのですがその時は今みたいにYouTubeもなく、なんならgoogleだってyahooだってインターネットどころか携帯電話もない時代…
いまでは当たり前のモノが無い時代「昭和」ってやつ。
あの頃は想像する事が当たり前でいつだってうわの空。
中1のオレ。授業中は好きな女の子の事、スケートボードの事、ちょっとだけスキーの事、エッチな事…ま、だいたいエッチな事を妄想してたんですけど。笑
そんな感じで今だに妄想師範代とオレは名乗っております。押忍。
話はそれましたが…
情報がない時代で新しいおもちゃがあるそれだけが全てでその時がスケートボード第2世代とは全く知らずオレがnew schoolerだったと知るのはしばらくたってからの話。
第1世代ではなかった事、想像もできなかった事が覆されどんどん新しいトリックが生み出されては消えていく。その時第1世代はold schoolになり、それから30年が過ぎ
今オレがしてるスケートボードはold school。
new schoolとold schoolは表皮一体、裏と表みたいなもんですね。
新しい世代が新しいスタンダードを作りそれまであったものが古いものになってしまう。それは自然の摂理でもあるんだけど…
中1のオレの話に戻りますが…情報もなくただスケートボードに乗ってたオレにしばらくたって兄貴が持ってきたどこから手に渡ってきたかわからないVHSのビデオテープの中に録画されていたパウエルペラルタとサンタクルズの映像に古い世界と新しい世界が共存してた…というか第1世代をリスペクトして良いものをオマージュしていて古いものでもカッコいいものが死んでいないんだと。
どこから来たか分からん呪いのビデオのような正体不明のダビングを繰り返されてトラッキングが合わないようなVHSのビデオテープだけがオレの真実になったような。
錯覚か真実かも調べられない時代。(ダビング .トラッキング .VHS って分からない人は30代後半の人に聞いてね笑)
古いがカッコ悪くて新しいものだけが正解って高度経済成長に乗ってグングン成長して新しいものがドンドン出来上がり豊かな生活が当たり前になったら日本では新しいものが正解になっても納得がいく話だけどね。笑
スケートボードやサーフィン、スノーボードには新しいトリックと古いトリックは共存してて。若い子と高齢の人の中にもリスペクトが必ずあるような…それってカルチャーだからなんだなと。
先人が作ってきたカルチャーへのリスペクトなのかもしれないね。
順位を競うだけのただのスポーツじゃなく。生き方の一つとしてあるんだろうなと。
すごく嫌いな言葉だけど「横ノリ」ってカルチャーが老若男女問わずずっと続けられるのはそこなんだろうね。
残念ながらスキーは軍隊の移動手段から始まってるので規律と資格で出来上がってる感は否めません。笑
歳とったら進む方向が勝手に決められてる感があるのはそのせいなのか?
だからこそオレみたいなおっさんだけどなんでもこなすジャンルレスなold schoolerがかき回さないとね。
固定概念に縛られんな!って。笑
それはオレの奢りかもしれないけど。でも今現在のスキー業界の上手いか下手か?有名か無名か?肩書きがあるかないか?ってのだけを基準にする時代がずっと続いてる事に危機感を感じてる。
肩書きの無いことに対しての理解度は0に限りなく近くオリンピックとかW杯とかXなんとかとか何チャラツアーとかでリザルドがあると奇をてらった事をしても神様のように崇められる…これ以上言うと炎上とバッシングが怖いのでこれくらいに。笑
ただスキーヤーの中に古いモノと新しいモノの境界線を取っ払っってジャンルレスに「スキー」をし始めてる奴らもいるってのがこれから先のスキーに光が見えてきてるように少しだけ思えるよね。
古いがカッコ悪いんじゃなく先人達が作ってきた今への道だってリスペクトとオマージュが当たり前になったらスキーは競技じゃなく「カルチャー」になるのかもしれないね。
そうなってくれる事を願ってます。だって24年もこのカルチャーの中で生きてるんだからね。笑
古いにも価値あるって言える業界にする為にはおっさんスキーヤーはまだリタイア出来ないなとトレーニングに励もうかとちょっとだけ誓うのでした。笑
アイスランティック
エグゼクティブアドバイザー
佐々木よしみち
July 4, 2019/COLUMN/newschoololdschool