ビンディングの取り付け位置?
みなさんビンディングの取り付けの位置はどうしてますか?スノーボードのように、リフト乗り場などでサッと変更することのできないスキー。基本的にスキーに刻印されているおすすめの取り付け位置がほとんどの方に一番乗りやすく作ってあります。
しかし中には目盛が切ってあったり、フリースタイル・フリーライドのセンター位置が刻印されていて、自分で決められる場合も。ICELANTIC NOMADシリーズの95・105・115も、推奨センター位置が刻印されていますが、後ろ向きに滑ったりジャンプでスピンをするなど、フリースタイルに使うには少々後ろ。なれた方は多少前に出したほうが乗りやすいです。
センター位置を決める時は、板のフレックス・用途・滑り方・ビンディング・ブーツの硬さなどの要素、そして好みで全然変わってきます。一概に正解というものはありませんが、一例をご紹介します。
ドセンター(スキーの全長のちょうど半分の位置・ICELANTICだとCC)
もともとその設計で作られた板以外では(あくまでも私の意見ですが)おすすめしません。基礎系の板やいわゆる”普通”の板に乗りなれた方には相当滑りにくく感じるはずです。しかしフリースタイルスキーヤーの中にはハードコアなドセンター主義のライダーもいます。メリットは、ジャンプのランディングで多少後傾になっても耐えやすい、スイッチでスピンする時抜きやすい、など。
コアなドセンター主義の人(写真左)
LOOKのPを装着するとテールの方が長く見えるほど。
ドセンターから2.5cm〜4cmバック
フリースタイルの定番位置。パークをメインで滑るならこのあたりに設置するのがおすすめです。
(2.5cm=1inch)
フリースタイルは3cm、フリーライドは5cm程度のセットバックに指定している板も。
ドセンターから4cm〜6cmバック
スピンやスイッチも含めたフリーライド系をするならこのあたり。あまり前に出すとパウダーでノーズが刺さりやすくなってしまうが、回頭性が上がりターン後半でテールが粘り走らせやすい。
ドセンターから7cmくらいバック
NOMADの取り付けおすすめ位置はこの辺になっていますし、フリースタイル・フリーライド系でもこの辺におすすめのセンターを設定している場合があります。
基礎系の板やいわゆる”普通”の板に乗りなれた方にはこれまでと同じ感覚で乗れ、滑りやすい。
テールが短いとずらしのターンはやりやすいが、スイッチスタンスやスピンするには少しやりづらい。ここまで下げると私はテールが短すぎて乗りづらく感じます。
ビンディングによる違い
LOOKのPIVOTシリーズはヒールの全長が短いので、テールも柔らかめになります。ツアービンディングだとMARKER DUKEよりもTYROLIA ADRENALINの方がテールが固めになります。「この板もう少しテールが硬ければ」と思えばLOOK PよりMARKER JESTERを選んだりと、こういった要素も加味してビンディングを選んだり、センター位置を決めています。
これだけ全長が違えばフレックスに対する影響も大きい。
私の場合
ここ何年かFTのブーツを使ってまして、結構膝が入り重心が前に行きやすいので、NOMAD95は4.5cmバックと下げ気味でつけてます。ブーツのタンに乗った時、重心がドセンターの真上になるようなイメージです。
普通のブーツの感覚(写真上)よりもっと膝が入る(写真下)
別のブーツ履いてた頃は3cmバックともう少し前に出していました。
まとめ
いかがでしたか?ビンディングの取り付け位置は滑りのスタイルに色濃く影響する部分。指定の位置で使い、その板に合わせた乗り方をするのも一つの考え方。乗り方や道具次第でその人にとっての正解は変わってきます。迷ったらプロショップの店員さんに相談してみましょう!
たかが1cm、されど1cm。私も未だに取り付け位置の1cmの差に迷います。みなさんも自分の好みを探してみてくださいね。
くんさん
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November 25, 2019/GEAR/スキービンディングビンディングの取付ビンディングの選び方フリーライド