さあIcelanticユーザーの、ちょっと変わったスキーヤーさんをピックアップして、どんなマインドでスキーをして、ライフスタイルを送っているか。そんなIcey BoysのVoicesをすくい上げて皆さんへお届けする”Icey Boys Voices”!河野祥伍の思い付きで始まったこの企画も割とすぐに二回目がやってまいりました!
今回登場してくれるのは、吉村成一君。
今年の夏は僕と一緒にニュージーランドにも旅をした彼なんですが、かなりそのライフスタイルが変わっています。そこでぜひ彼を皆様に紹介したいな、という僕の願いで出演をオファーしてみたところ快く受け入れてくれました。
ではぜひ2回目のIcey Boys Voicesをお楽しみくださいませ。
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いやー。以外にIcey Boys Voices二回目が早めにやってきましたね。
今回出演をお願いしたのは吉村成一くん。まずは簡単に自己紹介をお願いいたしますー。
はじめましてー。京都出身、京都在住の29歳の男性で、自営業をしています、吉村成一といいますー。よろしくお願いいたしますー。
成一君今回はよろしくねー!さて、じゃあいつもどおり年間滑走日数から聞いていこうかな?
はい!年間滑走日数は平均で40日くらいです。今年は2月の中旬までで30日くらいは行ったと思います!
おー、小雪の中結構滑走日数伸ばしたね!いつも滑ってるホームはどこになるのかな?
白馬と野沢温泉によく行きます! 今年の年末年始は一週間以上白馬に篭ってました。 いろんな場所へ出向いている滑るのが好きです! 今年は雪が少なかったですが、雪が多い少ない関係なく楽しく滑れるタイプだから楽しく滑走日数伸びていっちゃいました!
京都から白馬、野沢ってなるとなかなか距離があるけど、そこをホームって言えちゃうのすごいねー。運転苦にならないタイプだ!
でた!移動距離の感覚バグってるタイプ!一年でビビるくらい車の走行距離伸びるでしょ?
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さて。成一君は結構いっぱい板持ってたと思うけど、いまメインで使っている板を教えてもらってもいい?
はい!IcelanticではNomad95の161cm、Natural101の178cmですね。Nomad95はグラトリとかパークで遊ぶとき用、Naturalはゲレンデかっ飛ばしたいときに乗ってます。
あとBCやパウダーではキングピンを付けたLibertyのSCHUSTER PRO183cmを使ってます。
で、最近はBlizzardのSpurって板の192cmを買いました。
192cm!長いの持ってるね!!なかなかその長さ日本では必要になること無いんじゃない!?
そうなんです、去年カムチャッカに行くことが決まった時に向こうのでっかい斜面をスピード出して滑りたくて買いました。フラットロッカーで、メタル入り、みたいなパワフルな板が欲しかったんです。
そうなんですよ。北海道に初めて行ったとき当たったパウダーがびっくりするくらいフカフカで、もっと北に行ったらどうなってるのか知りたかったんですよねー。
考え方と行動力凄いな!普通の人は北海道の雪で100%満足するのに、それの上があると信じて、しかも実際に行動に移しちゃうの素晴らしいな!!ところで、カムチャッカってどうやっていくの?
夏の間は直行便が出てますね。冬はウラジオストック経由じゃないといけないんです。スムーズに乗り換えができれば待ち時間合わせて6時間くらいで付きますよ!
いや、ないです。なのでスキーするにはモービルかヘリか。もしくは頑張ってハイクアップするかですね。基本BCです。
ヘリツアーで行きました。
4月に行ったんですが、標高2000mくらいの山からほぼほぼ海抜0mまで滑れるんですよ。海に滑り込んでいくようなイメージで、基本ノートラックの大斜面。森林限界(木が植生できる最高標高地点)がかなり低くて、ほぼほぼ標高0mまで木がないから超気持ちよく滑れます。
ちなみに写真はこんな感じです。
なにこれ、めちゃ最高じゃん!そんなのをヘリで一日に何本も滑れるんでしょ?
そうなんです。僕の時は5本以上行きましたね。天候や雪の状況にもよりますね。
なるほどー。良いなー。。。天国だなー。。。
実際に行ってみてスキー以外はどうだった?
スキーをしてないときは温泉に入ったり、バーニャっていうサウナに入ったりしてました。サウナはバケツにお湯が入ってて、それを木の枝につけてみんなで叩き合うんですよね。そうすると湿度がグーっとあがってめちゃくちゃ暑くなる。で、耐えられなくなったら外に飛び出して-20度とかで一気に涼む!それの繰り返しですね。めっちゃ気持ちいです。
滑って、温泉入って、サウナで体整えて。最高やん。なにそこ、天国?
ご飯も美味しかったですよ。いくらをパンに乗っけて食べたりするんですが、それが結構イケました。海産物でいうとカニも美味しかったです。北の海で取れるものは何でも美味しいですね。
くっそ!なんだその最高の旅。食も、スキーも、それ以外のアクティビティも揃いきってやがる!
もし、カムチャッカに行きたいなーって思っている日本人は醤油を持っていくと幸せになれると思います。醤油あったらすごく美味しく食べられるもの多数です。
ち!いくら食べてビール飲みすぎて痛風になっちゃえばいいのに!
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でも、スキーをしに海外に行くって言うと、やっぱりみんなカナダやアメリカ、ニュージーランドなんかが一般的だけど、カムチャッカってホント珍しいと思うんだよね。
ニュージーランドは一緒に行きましたよね。あれはあれでめちゃくちゃ楽しかったです。
他に珍しい所に行った、ってなるとシベリアにも滑りに行きました!
シベリアですね。3泊と短かったんですが、結構ここも日本と違う環境で滑れたので、とっても面白かったです。
シベリアではスキー場とキャットツアーで滑ったんですが、もう、とにかく雪が軽い。軽すぎてちょっと風が吹くと全てがノートラックに戻ります。あと、斜度が全然無いのに板がめちゃくちゃ走るんですよね。それも不思議でしたね。
シベリアはこんな感じですねー。
北海道より北で、北海道より軽い雪を本当に当てられたんだ!
俺の中でカムチャッカは海沿い、シベリアは内陸のイメージがあるんだけど、文化的にはどんな感じ?
カムチャッカ海沿い、シベリアは内陸はその通りですね。カムチャッカは先住民族は少なからずいるんですが、文化がそんなにないので、シベリアの方がそういう意味で楽しかったですね。
シベリアはモンゴルの裏みたいな場所にあるから、アジアとヨーロッパが混ざり合ったような食べ物が結構多くて楽しかったです。餃子的なものとか、豚骨スープで煮込んだような食べ物とか。
なるほどー。ロシアって食べ物美味しいんだね。
ちなみに、カムチャッカとシベリアって旅費どれくらいかかるの?
シベリアが30~40万くらい。カムチャッカは70~80万くらいですかね。
ただ、カムチャッカはほぼヘリツアー代ですね。
同じことをカナダやアラスカでしようと思うとものすごく高くつくので、そういう意味でいえばお得かなーと思いますね。
そっかそっか。なるほど。そういう考え方もあるのか。
少しくらい値段が高くても、年に一回は記憶に残る旅行をしたいなーと思ってるんですよ。だからビジネスを頑張ってお金を稼いで、見たことの無いもの、やったことのない事に投資したいと思っています。
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なるほど。ビジネスって言ってたのは、先の自己紹介で自営業って言ってたやつの事だよね。どんな事をしているか紹介してもらってもいいかな。
はい!4年前に男性用トータルケアブランド”SHUN”を立ち上げて、メンズ用のスキンケアやヘアケア、ボディケア用品を作って販売しています!
実は俺も使わせてもらっているんだよね。Quick Oganizer。シャンプーやボディソープ、オールインワンのスキンケアジェルなんかが今商品ラインナップだったかな?
そうです!今ある商品としては後あぶらとり紙や固形石鹸なんかもあります。贈り物にも良いギフトボックスなんかも用意してますね!それにプラスしてラインナップはこれからもっと増やしていくつもりです!ライフスタイルがイケてる素敵な男性のボディメンテナンスができるような商品を作っていけたらな、と思ってます!
なるほど、イイね。イケてる男のではなく、ライフスタイルがイケてる、っていうのがなんか良いね。
ルックスをよくするために、っていうのが一般的な化粧品の至上命題なんですが、僕らはあんまりそこに関してコミットしてないというか。やっぱりアウトドアとかでがっちり活動してたり、スポーツしてたりすると、紫外線とかで肌が荒れやすいですし、ビジネスで飛び回ったりしているとなかなかスキンケアなんかをする時間も短くなってしまう。そんな問題を”気持ちよく”解決したいな、と思っています。
なるほど、それすごくいい気がする。俺、成一君のところの化粧品使わせてもらってるけど、そういう意味でなら少し宣伝できる気がするな。やっぱり俺のルックスで化粧品の宣伝ってどうなんだ??って思って今までなかなかできてなかったから。
スキーって、山で標高が高いところにいるから紫外線が強いわ、冬の雪山で乾燥してるわで、スポーツの中ではかなり肌が荒れる原因になる要素が多いんですよ。日焼け止めも効力の強いものを塗ると肌が荒れちゃうって人結構多くて。
確かに!俺もBC行く時は日焼け止め塗って行くけど、どんなに塗っても唇ボロボロになったりするもんね!
そうなんです。だから今後は肌が荒れにくく、しかもベタつかない、気持ちよく使える日焼け止めをスキーヤーのために開発できたらなーとも思っています。
最後に、一個知りたかったのは、SHUNは京都で作られている事を強調していた気がするんだけど、それはなんでだろう?やっぱり地元愛っていうのが大きいの?
京都っていうのは、やっぱり世界的に見てもとても価値のある土地だと思うんですよ。歴史があって、文化がある。例えばそういう土地って、他にはパリやロンドン、ミラノがあると思うんですが、そういうところって最先端のファッションカルチャーもあって、そういう場所から発信される情報、物が世界のカルチャーを牽引している。なので、自分たちのブランドもそうなれたらいいな、という意味をこめて京都、という名前を押し出していますね。
そういうことなんだ。なるほどね。京都といえば世界の任天堂があるけど、ファッションブランドっていうとなかなか思いつかないかな。
そうですね。あと、京都は昔、都で、いろいろな場所からいいものを集めてきて、それをまとめあげることで一つの文化を作ってきた場所なんです。僕は、化粧品の素材まで京都の物にこだわってまとめるんじゃなくて、いろいろな場所から集めてきたいい物をまとめあげて、自分たちが考えうる”最良”を作り上げたいな、と思っています。
なるほど。そういうコンセプトを明確に決めているってブランドを作る上ですごく大切な気がするな。俺も一人のスキーヤーとして、良いライフスタイルを持った大人の男性として、SHUNを使い続けれたらいいな!
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なんかさー。こうやっていろいろ話を聞いているとちょっとスキーの活動もビジネスも一般人離れしすぎていて、アレなんですが。社長、今はビルの屋上から次の会議に向けてヘリか何かで飛び立とうとしている所ですか?それともビルの最上階のラウンジでバーボンロックでゆったりサックスでも聴いてるんですか?
社長のイメージが世界レベル且つステレオタイプ!笑
あ、ちなみに僕、今京都の病院で元気に入院中です。
ぼけーっと滑ってたら逆エッジがかかって転びました。
左脚腓骨脛骨骨折ですね。
綺麗に折れてたらしくて、学会用の参考資料になるみたいですよ!
ちなみにこちらがお写真です。
簡単に言うなぁ笑
まぁ、でもこのスポーツやってると怪我はしょうがないからねー。
他に怪我ってしたことある?
大きな怪我はこれが最初なんですが、滑りたすぎて草の上を滑ってたら膝を思いっきり切っちゃったりとか、徹夜で残雪期の富士山登ったら、9.5合目で気絶してたりとか、一歩間違ったらやっちまってたな!思うこと結構あります。
最後のやつ絶対やっちゃダメなやつじゃん!この人行動力ありすぎて一周回っておバカなタイプの社長パターンだ!今までの話、絶対諸々突っついたらおバカエピソード出まくってくるやつ!!
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さて、社長のキャラクターも割れてきた事ですし、今後のスキーや活動の目標なんかを聞いてみようかな。
そうですね。スキーに関しては今まではパウダージャンキーで気持ちいいところを狙って滑る!っていうのばっかりやってきたんですが、最近自分の滑りをカメラで撮ってもらう機会に恵まれるようになりまして。なので、そういう機会にバッチリ飛んで、バッチリグラブ入れて、格好いい写真なんかを残していきたい!って思ってます。
おー!結構俺の目標と似てるね!そうなるとスキーだけじゃなくてカメラも勉強しないとだね!
カメラ買いました!Canonのフルサイズミラーレス!
カメラも勉強しながらスキーはもっともっとフリースキーヤーらしい滑りを追求していきたいです。
最近とってもらった写真よりも、より良い一枚を目指して!
Photographer:西條聡
Photographer:河野祥伍
いいね!我々フリースキーヤー、より多くの人の滑りに刺激を与えられるよう、頑張っていきましょう!!
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来季のIcelanticで気になった板とかはあるかな?
SABA、NIA、MAIDEN111がとにかく気になってます。この内どれかはジャケ買いすると思います。一回大町行って実物みたいですね!
じゃあ、最後に。Icelantic JAPANに何かこんなことをやってもらいたいな、っていうよな希望があったりはするかな?
Icelanticオーナーズミーティング、みたいなキャンプをやってもらいたいですね。
Icelanticユーザーさん、面白い人が多いので、みんなと交流してみたいなーと思ってます。
それやったら皆キャラ濃すぎてとんでもないことになりそうで楽しそうだね!
ぜひやろう!!
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はい。
というわけで、第二回目のIcey Boys Voices、吉村成一君のVoicesでした!
いやー。しかし彼は変わっている、というか尖っているというか。行動力の塊のような男で、何か面白い事をしようとすると、二つ返事で次の日京都から野沢温泉に来たりするから驚きです。
ビジネスの面でもコンセプトががっちり決まったブランドを全力投球でやってますからね。SHUN、みなさんも今後絶対にどこぞで目にする機会が来るはずですよ。間違いありません。
こういう、面白いスキーヤーがいるからこそ、Icey Boys Voicesはどんどん続けていきたいな、と思っています。いろんな人の話を聞いて、考えて、自分の中に取り入れることで、面白いアイディアに繋がったりしますからね!
ぜひ、Icey Boys Voicesの次回を楽しみにしていてください!
出演したい!あの人の話を聞いてみたい!なんて声がありましたら、ぜひTwitterやFacebookで河野祥伍に教えてくださーい!
今回出演してくださった吉村成一君の
Twitter
https://twitter.com/seiichi_three_m
Facebook
https://www.facebook.com/sayone.yoshimura
そしてそんな彼が手掛けるメンズコスメブランドSHUNのWEBサイト
https://shun-kyoto.com
ですー。ぜひチェックしてみてくださいー!!
March 16, 2020 /CULTURE /Icey boy’s voices NATURAL101 nomad95 SHUN カムチャッカ シベリア バックカントリー 京都 経営者 骨折