DIYでテレマーク!? ホームセンターにある物だけでビンディングを作ってみよう!

ここ数年テレマークスキーの認知度が高まり、やってみたい!とおもってる方も多いはず!

テレマークスキーを始めるにあたって新たにブーツとビンディングを揃えなくてはなりません。

特にビンディングは75mmノルムで3万円前後、NTNで6万円前後ととても高価な物です。

これからテレマークを始める方にとっては少し勇気のいる買い物かとおもいます。

僕もよく周りの方から「テレマークのビンディング余ってない?」ときかれます。

そんなテレマークをやってみたい方の背中を後押ししたい気持ちから、ちょっと面白い物を作ってみました!

そうだ!ビンディングを作ってみよう!

タイトルのとおりですが、特殊な部品を使わずに身近に手に入るものだけでハンドメイドしました。

いろいろ考えましたが、つま先を固定するコバと呼ばれる部分は複雑な形状なため溶接で加工するのが一番てっとり早いとおもいます。

溶接機なんて持ってないよ!という方も安心してください。僕も持ってません!

大手ホームセンターのカインズホームにて1時間の溶接講習を受ければ、その後店舗内のDIYブースにて溶接機を自由に使えます。

僕はファミリーがイベントでキーホルダー作りをしている傍らでビンディングを作っていました。笑

金物売り場で創造力を膨らませよう!

今回はL字金物と平プレートを組み合わせてコバの形を成形していきますが、ブーツの先端の形状を正確に型どる必要があります。

ホームセンターにブーツを持ち込むのは少し気が引けたので、紙にブーツ先端の形を転写してみました。

この工程で正確に型を取らないとブーツがはまらなくなるので慎重に作業します。

いい感じにフィットしそうです!

金物の余分な部分をグラインダーで切り落とし、バイスで仮固定して溶接していきます。どちらの工具も店内の備品を使用することができます。

溶接材を盛りすぎた場合ブーツが入らない可能性があるので、凸部をグラインダーで削りなめらかにしていきます。

だいぶビンディングっぽくなってきました!

次にケーブル部分を作っていきます。

ケーブルにテンションをかけるためのバネと長さ調整のできる機構が必要になります。

バネはゴツすぎるとブーツに干渉してしまうため、なるべくタイトなもので強度のあるものを選びます。

長さ調整には写真のターンバックルを使用します。

こんな感じでそれぞれのパーツを配置していきます。

ヒール部分の針金のようなものはペンキ缶の取手です。

それぞれのパーツを取り付け完成したすがたがこちらです!

使用する板はもちろんハンドメイドスキーです!笑

今回はヒール部分の留め具だけは、古いビンディングの物を代用させてもらいました。

いい感じ!!

世界にたったひとつのビンディングが今ここに誕生しました!

いざ雪上へ!!

雪の上に立って感じたこと。

フットワークがめちゃくちゃ軽い!

板との相性は抜群!

 

、、しかしすぐに事件は起きました。

リフトから降りたらパーツが分解しているではありませんか!笑

スケーティングしたら壊れてしまったようです。

耐久力なさ過ぎ。笑

ケーブル部分はスキー場で作ったため、溶接機を使えず。やはりケーブル部分もしっかり溶接するべきでした。

つま先がコバにはまってるだけの状態なので、テレマーク姿勢どころかターンすらできず直立不動で直滑降するはめに、、

試作品1号機は失敗に終わってしまったが、改善点が明確になってきました。

次回作に向けての改善点

カカトを上げる際、バネやターンバックル部分にはかなりの負荷が掛かります。

ケーブルの補強は必要不可欠。ターンバックルはもうワンサイズ上の物へ変更し、バネも強度重視でブーツとの干渉を防ぐために、もう少し外側に取り付ける工夫が必要です。

コスト面では材料費が4000円前後。

できればもう少しコストを抑えたいところです。

人に使ってもらうためには安全性ももちろん考慮しなくてはなりません。

次こそは誰もがあっと驚くオリジナルビンディングを完成させたい!!

テレマークを始めたい全ての人へ!

次回作にご期待ください!!

 

February 3, 2020/GEAR/

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