河野祥伍と松代ファミリースキー場コラボレーション!

新潟県は十日町にある松代(まつだい)スキー場。
そのスキー場の管理者である宮澤さんからお話が来たのは、まだ夏の残り香が濃い初秋の頃でした。

「ゲレンデのレストハウスの装飾に大々的に河野さんの写真を使わせてほしいんですが・・・」
そんな突然の打診に「正気ですか?」と返事をしたのがこのお話の始まりです。

日本地図で言うとこの辺にある松代ファミリースキー場。
僕の住む野沢温泉村より若干北に位置し、その名の通り地元のファミリー層を中心ターゲットとした
松代町のシンボルともいえるスキー場です。

地元学校のスキー授業における青少年育成、豊富な積雪や地理的利点から生まれる手厚い競技者指導など、
まさに地元密着、子供たちの健やかな成長を願って運営されているようなスキー場様です。

とてもじゃないですが、

「今年の夏はどのようなトレーニングをしていらっしゃいましたか?」
「はい。板を履いて海に飛び込んでおりました」

と答えるようなスキーヤーがホイホイ訪ねて良いようなスキー場では無い気がします。

何回か「本当に大丈夫ですか?」と割とマジなトーンで聞き返した河野ですが、
宮澤さんの熱意は熱く、

「ぜひとも」の一点張り。


(写真:松代スキー場管理人 宮澤様)

じゃあ、とおずおず
「せっかくなので、大人以上に子供たちに響くスキーポスターを作りましょう」
と、ご提案をさせていただきました。

「やりましょう」
熱い握手を交わして、迎えた今冬。

どの写真を使い、どんな言葉を入れれば、
子供たちが単純に笑顔になり、少し大人になったあとふと考えたときに、
「あの写真を見にもう一度松代スキー場に行きたい」
「あの写真を見てスキーの価値観が変わった」
「あの写真を見て夢が見つかった」
そんな風に思ってもらえるだろうと、願いを込めて作ったポスターが出来上がりました。

写真は全部で10枚。
松代スキー場のレストハウスに入ってすぐの所から、

トイレや、

喫煙所。

そしてメインのレストハウス内の各所に展示してくださっております。

ぜひ、この冬は僕からの全力のメッセージを受け取りに
松代スキー場さんに足を運んでいただければと思う所でございます。

と、まぁそんな感じで終わるのかな。と思ったら。
「河野さんにお願いがあるのですが、、、」
と、何やら次につながる話がある様子の宮澤さん。

「松代スキー場のアンバサダーをお願いしたいのですが」

・・・

・・・・・

 

でた!アンバサダー!!

今年二回目!二回目に聞くやつ!!

 

僕としては、良く聞くし、何回か調べたけど「なんだかよくわからない単語」の一つで
たぶん”人体実験用のモルモット”ってことだろうな。と理解しているあれです。

「えっと、僕としては全然アンバサダーを引き受けるのは良いんですが、何をしたらいいのでしょう。
僕ぶっちゃけアンバサダーの意味わかってないんですよね」

率直に聞くと、

「むしろ松代スキー場に注文とかあります?
河野さんがもっと松代スキー場に来たくなるためにはなどうしたら良いでしょうか」

あー。なるほど。簡単なアドバイザー的な事をお願いしているのか、と納得して。

ちょっと無茶ぶりをしてみました。

「この松代スキー場に降る良質なパウダーを全力で滑りたいので、
スキー場全面にピステンかけるのやめて、パウダーゾーンを作ってください。
出来れば急斜面が良いです。」

「・・・え!?」

(ですよねー。競技者向けのゲレンデですもんね)
(新しくピステン機買ったって言ってましたしね)
(なかなかそういう意見に理解得られるのが難しいのは僕も承知ですよ)
(やだなー、本気なわけないじゃないですか)
※河野の想定

「え、えーっと。。。
僕一人の裁量ではなんともならないので、上に掛け合ってみます」

「・・・え!?」
「え!?」

まさか上に掛け合われるとは思ってなかったので、
「ちょっ、ま、、ッ!?」
な展開に驚く河野と、アドバイスを真に受けた事に驚かれた事に驚く宮澤。

やべー、中学の頃担任に
「自分の言ったことには責任を持ちなさい。ショウゴ君にはそれが足りない。」
と言われ続けていた事を思い出してしまいました。

そして。こうなるとたいてい物事っていうのは、思ってもいなかった方向に転がり続けるもので、

「上の人間の許可が下りました。」
「上の上の許可が下りたので企画書作って会議にかけました。」

そんな展開があれよあれよという間に進んでいき、

「河野さーん、松代スキー場の唯一の上級コース、非圧雪で行くことが決定しましたよ~!
地図で言う所の左上の部分ですー。リフト一本分完全非圧接ですよー!!」

でたっ!

それあれじゃん。
簡単に言ってるけど、絶対会議で競技者タイプの人やファミリー層優遇タイプの人たちを敵に回した上で、
「(ポスターを見せて)こんなに情熱を持った方が言っているご意見ですので、きっとうまくいきます」

みたいになったやつじゃん!!

怖い!
怖すぎる!!

どれだけ敵を作ったんだ!
俺じゃなくて。俺を信頼した宮澤さん!!

くっそー!!

こうなったら不肖河野祥伍、全力で松代スキー場さんとコラボレーションをして、
そのお客様たちにスキーの魅力をもっともっと、もーっと伝えきってくれるわ!!

※この物語には一部フィクションが混じっています。

というわけで、ぜひ今年の冬は松代スキー場さんと共にもっともっと面白い悪だくみをしていきたいと思っています。
なので、ぜひ楽しみにしていてくださいませ!
悪だくみ、続々思いついておりますよ!

ショーゴでした!

December 23, 2019/COLUMN/

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