【スキーのオフトレ】インラインスケート練習法〜止まり方編〜

今回はインラインスケートを始めた方向けの記事です!

インラインスケートをオフトレでやっている西條が教える練習法。
始めた方によく質問される「止まり方」について説明します。
アグレッシブ用のブーツには「ブレーキ」というものがついていないのでよく聞かれるんです。

そんな道具に関しての説明などをした前回の記事はこちら!
練習法では以前のブログで紹介したブーツの部位の用語なども使うので是非読んでみてください。

「スキーヤーが意外と知らないインラインスケートの世界」

ここでは一応滑り出せることが前提で話をしています。
インラインスケートの練習を始めるためにまず最初に止まり方の練習ですが、その前に軸足を決めましょう。
サッカーボールを蹴るほうが軸足という話を聞いたことがありますが、後ろから押されてとっさに出る足の方もありだと思います。
まぁ諸説あるので、この後説明する止まり方の練習やトリックの練習で自分がやりやすい方で良いというのが正解かもしれません(笑)

さて、では止まり方ですが。
車でも何でもそうですが止まれないと走り出せません。
某有名企業の新人研修の最初の挨拶では「なぜ車は走るでしょう?」という問いがあるそうです。正解は「止まれるから」です。
止まれると安心感が全然違います!なのでここはしっかり練習しましょう!
インラインスケートの場合何通りか止まり方があるので説明していきます。
ただし、ここで紹介する止まり方が全てではなく状況により変わるので、色々試してみてください。

何かに掴まる

最初は何かに掴まるが一番です。電柱でも柵でもなんでも良いと思います。
この止まり方しかできない人は、絶対に人が横切らない場所で練習することをお勧めします。
パークなんかはセクションがいっぱいあるので掴まって止まることが多いです。
でもこの止まり方だけでは飛び出してきた人などがいた場合、衝突するので他の止まり方も習得しましょう。パーク内では結構あります。
ブレーキのない車が走ってたら嫌ですよね(笑)

T字ストップ(最後に動画あり)


その名の通り足をT字にして止まります。
どちらかの足を後ろに出してその足を90°捻って路面にウィールを擦り付けるイメージでスピードダウンします。軸足が基本前ですが後ろに出す足は出しやすい足でいいです。
コツとしては後ろ足よりも前足に体重をかけておくことですね。
最初は“90°ひねり”がうまくいかず、後ろ足を路面につけた瞬間ウィールが転がり始めて体が回転します。そんな時は前足の膝に両手を置いて前かがみで、後ろ足は路面に擦り付けるというより路面に置くイメージでやるとスムーズです。


慣れないうちは前のブーツに後ろのブーツをくっつけても良いかもしれません。
この止まり方を習得すると完全ストップももちろん出来るようになりますが、スピード調節が出来るようになるのでパーク内やストリートの斜面で威力を発揮します。
デメリットはこの止まり方はウィールが片減りします。

パワースライド(最後に動画あり)

T字ストップの進行方向が逆バージョンです。
180°体を回転させて後ろ足を進行方向に突き出して90°ひねります。
この止まり方はあまり使いませんが、セクションでトリックしてスイッチ着地した後に壁などがある場合はこの止まり方をします。
この止まり方はスピード調節には使いません。思いっきりブレーキしたい時です。
トリックスラロームでは、スケートに金属プレートを付けておいて火花を散らして止まる時にこの止まり方を使います。
デメリットはこの止まり方は“めっちゃ”ウィールが片減りします。なんならかなりブーツを倒せるのでフレームやブーツが路面に当たっちゃって削れます。

地形を利用して止まる

これはパークではよく使いますね。
止まるというかスピードダウンです。バンクやクウォーターに登るように駆け上がり、漕がずに降りればスピードダウンします。
簡単にいうと坂道を登ってスピードを落とす。ですね。

転んで止まる

これはもうほぼ緊急ブレーキです(笑)
プロテクターを付けていることが大前提ですが、そうでない時でも人にぶつかりそうな時は自分の身を削って止まりましょう!
プロテクターを付けていればスピードが遅い時は有効です。
ランプなどで練習中とっさに転びそうな時でも、変に腕を突っ張るよりプロテクターの部分を当てるようにして転ぶ方が安全です。
転ばないように耐えてから転ぶ方が危ない時があります。転ぶ!と思ったら一番痛くない転び方を選択できる時に転びましょう。

まだあるかもしれませんが、止まり方はこんな感じです。

次回はスケーティング編!の予定です。

では最後にT字ストップやパワースライドなど色々な止まり方を動画で見てみましょう!

October 18, 2019/COLUMN/

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