FIS 20/21 から、フッ素配合ワックス使用禁止と発表 「スポーツのエコを考える」

来シーズンから本格的にフッ素配合ワックスを使用禁止にすると発表

スキー・スノーボードワックスについての自然環境や人体への悪影響はもう何年も前から言われて居る事だが、スキー業界も今回ばかりは無視できない状況になってきたのではないかと感じる。

以下は11月23日付にプレスリリースされたFISからの記事である。
来シーズンから本格的にフッ素配合ワックスを使用禁止にすると発表
翻訳はその下をご覧ください。

News today from the International Ski Federation’s Autumn Meeting in Constance, Germany will disrupt modern race-ski prep methodology. The Committee for Competition Equipment which is tasked with defining the technical specifications of all equipment used across the spectrum of FIS sanctioned snow sports: Cross-country skiing, nordic combined, ski jumping, alpine, snowboard, freestyle, and freeski, is calling for a ban on the use of all fluorinated ski waxes for the 2020/2021 season.

“The use of fluorinated ski waxes, which have been shown to have a negative environmental and health impact were banned for all FIS disciplines from the 2020/2021 season,” read a FIS press release today. “A specialist FIS Working Group led by FIS Experts Atle Skaardal (Alpine Skiing) and Pierre Mignerey (Cross-Country) including the ski and wax industry will be formed to establish the regulations and control procedures.”

The nascent working group will have a monumental task bringing a diverse group of disciplines and nations into compliance.

“Overall, the world is moving in a direction that is positive. I’m sure we’ll figure out how to make this the positive thing that it’s meant to be,” said Canadian national team coach Erik Bråten, before a meeting about waxing plans. “I was very surprised that it went before Beijing. I was pretty sure they were going to do something like this, effective from after the next Olympics, but they just went for it. It is kind of cool, I like that they are making decisions, that we are going this way. Let’s wait and see. Let’s stay optimistic until failure has come.”

– Gerry Furseth contributed

先日ドイツのコンスタンツで行われたFISの秋季ミーティングで、実にこのスキー業界にとって大きな混乱を招き兼ね無い事案が発令された。
クロスカントリースキー、ノルディック・コンバイン、スキージャンプ、アルペン、スノーボード、フリースタイル、そしてフリースキーの全競技でフッ素配合ワックスの使用禁止が発表された。

「フッ素配合ワックスの使用は、地球環境と人体の健康にマイナスな影響を及ぼす事が示されている為、2020/2021のFIS全競技での使用を禁止する」という内容がFISからのプレスリリースで明らかになった。
「FISエキスパート、Atle Skaardal (アルペンスキー)とPierre Mignerey (クロスカントリースキー)率いるFISの専門ワーキングチームを結成し、今後、スキーとワックス両業界への管理体制・手順および規制について話し合うとのこと。

この新生ワーキンググループは非常に困難で大変な任務に当たることは間違いなく、今後、様々な関係者からの対応を迅速に対応する事が求められる。

「総体的には、いい方向に進んでいる。(エコに対する)本来の意味を今後はより深く理解できる様になるといい。」とカナダ代表コーチ、Erik Bråtenは語る。(ワックスの件についての会議の前のコメント)
「北京オリンピック開催前にこの発表は驚いた。まぁ、いつかはこのことに対する事案は大きな問題になるとは思っていたが・・・この事案を躊躇なく決めるFISの姿勢は大したものだと思う。まぁちょっと見てみましょうよ。構えず、楽観的にみましょう。そうすれば(こういった強行突破事案は)必ず失敗に直面し、また新たな課題が見つかるはずだ。

– Gerry Furseth contributed
– 翻訳 Yu Arai

この記事の下に一般のコメントも自由に観覧できるのでちょっと拝見してみた。

Bull shit! Nobody can imagine how slow and boring the races will be without using the fluor!
ふざけてる!フッ素ワックス無しの滑らないスキーのレースなんてつまんないに決まってる!

This open the door for a new kind of cheating!
こんなのやったら、悪知恵働かせてチートする人が増えるよ!

This is great news on so many levels. Now we just have to enforce it. 
非常に良いニュースだ。施行するべきだ。

と、まだまだあるが、反対やまだ良くわからないと言った意見が多い。
今後のFISからの情報に期待した方が良さそうだ。

スポーツ業界の「ECO」について考える

ここ数年、「エコ」に対するムーブメントや活動、そして法律が変わったりしていて、全世界で「地球のことをもっと考えよう」と、その関心深まるばかりだ。
記憶に新しいのは、スウェーデンの環境活動家、若干17才ながらインパクトのある演説を行ったグレタ・トゥンベリさんではないだろうか。私たちも含め、彼女たちが向かっているのは、確かに100年前の地球とは明らかに違う未来である事には間違いない。

あと100年後の2119年はちゃんと人間が住める環境なのか?
そもそも人間は居るのか?
その前に隕石が落ちてきて、地球自体がなくなってしまうのか?
明日さえも何が起こるかわからない、この時代、何十年に一度しか来ないと言われていた自然災害ももはや毎年のように襲来している。

いやこれ、来すぎでしょ、逆に来すぎて、政府か秘密結社かなんかの陰謀で裏で操作でもしてるんじゃない?とも思えてきた。

色々な業界で「エコ」に対する意識や取り組みは変わってきて居ると思う。

Formula One (F1)

例えば、世界最高峰の自動車レース、F1の世界ではこのたった10年で劇的なレギュレーションチェンジがなされた。これは、省エネ・低燃費が重要視される世の中、モータースポーツの世界もこの風潮に合わせる事が当然という世の中の意見からだとと強く思う。
モータースポーツという、「クルマ」と「スポーツ」が混ざり合う超お金のかかる特殊なスポーツであることは間違いないが、これと「エコ」はどう関係あるのか・・・
年々、エンジンの出力が規制され2019年はV6気筒ターボまでサイズが小さくなり、昔からF1を知っている人は「音が変・・・迫力がなくなった・・・」などネガティブな意見が多い。

YOUTUBEで音の違いを検証した動画もあるのでそれで確認できる。あれ?今のF1ってこんな音になったの?と驚くかもしれない。

2010年からはピットイン時の給油を禁止したそれ以前は各チーム、給油のタイミングで順位が変わったり、それも作戦の一つだったのでそれも大きな見所だった。ピット中の事故が相次いで起きた事が主な原因らしいが、その裏では、クルマの燃費を良くすればレース中は給油する必要がないとの意見もあるみたいだ。

そもそも、F1を観戦している若者は10年、20年前と比べて激減している。特に日本では。若者の「クルマ離れ」によるものの影響が大きいと思うが、そもそも車に関心のない人が多くなってきて居る。それよりもテスラや電気自動車のような「近未来カー」の方が余程興味を惹く対象になっている。

「F1なんて時代遅れ」「あんなガソリンをバカみたいに使って、お金使って、危険も伴うことして・・・」と反モータースポーツのひとはそう思うかもしれないが、F1はれっきとした「スポーツ」であり、ドライバーは「選手」だ。このまとめを読めば、いかにレーシングドライバーが凄いかわかると思う。

がしかし、自然環境に良いスポーツではないことは明らかだ。だからこそ、F1業界も年々、低燃費エンジンを開発したり、エンジン出力を減らしたり、レギュレーションを変えたり、様々な対策を行なっている。もしかしたらあと10年後はF1というスポーツさえもなくなってしまう可能性だってゼロではない。

ラグビー

いきなりモータースポーツというシビアなサブジェクトだったが、球技に関してはどうだろう。
もちろん、人間が排気ガスを出すわけでもなく、人間が単にスポーツをすることによって環境が悪くなるということはない。
ここで注目してほしいのは、「施設」。

ロンドン郊外にある、ラグビーの聖地「トゥイッケナム・スタジアム」では施設内のプラスチックストローなどの廃止、95%の飲食は全て施設内で準備・調理を行なっている。ケータリングはほぼ行なっていない。
施設内で出たゴミの60%はリサイクル(2016/17)。リユースできるカップの販売。
など、ISO20120に法って色々なことを試みている。

NBA / NHL

バスケットボールとアイスホッケー。いずれもアメリカの大人気スポーツだ。
この二つの施設の共通点は「室内」であること。
アメリカにある数多くにアリーナには太陽光発電を設置している。

日本国内でもスタジアムなどでソーラーを取り入れているところは多い。

So, what can we do??

いろんな海外のサイトで情報を見れば見るほど、情報がありすぎて、わけがわからなくなってきたのでこの辺にしときます。この記事で本当に伝えたかったのは最初のFISの事だけです。

ただ、本当に思うのは、我が国は異常なくらい過剰包装文化でプラスチック使い過ぎ・・・
コンビニで小分けにして小さい袋に入れなくて良いですよ。
ピザまんわざわざ熱いからって分けなくても大丈夫!!だってその入ってた袋の寿命は10秒くらいですよ?レジから外のゴミ箱までしか移動しなんだからw
「あ、袋いりませんよ、お気遣いありがとうございます」言ってみましょう。
カン◯◯ーマーム、そんな小さいクッキー、一個一個包装する必要ないですよ・・・マトリョーシカか。
お得お菓子袋も、袋の中にさらに袋にって・・・衛星面とかいうんだろうけど・・・
マイカップ・マイタンブラー持ってみましょう。愛着が湧くもんです。

ペットボトルの大きいお茶ストックするより、茶葉と水とサーバーあればもっと新鮮なお茶が毎日飲める。しかも安い。

ましてや、狭い国土でこの人口。多少意識しなかったら、きっとそれこそ、THE BEST PLASTIC COUNTRYになってしまうんじゃないか。GO PLASTIC JAPAN!!!! なんて世界から言われたらもうおしまい。

そうならないように Let’s think and act and let everyone #return to nature. 

November 30, 2019/ENVIRONMENT/

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