みなさんこんにちは。ライダーのくんさんこと山田雄平です。
日本でもスキー場続々オープンしてシーズンインされた方も多いのではないでしょうか?
私はここ何年か、ICELANTICの地元コロラド州 KEYSTONEでシーズン頭のトレーニングをしています。
今回はNOMAD95と115を持ってきました。
地元のライダーと滑ったり、オープンからいきなりパークが充実、斜面が急峻かつ長いコースがあるなど、色々とメリットがあるのですが、大きな要素の一つとしてここは“標高が非常に高い”です。
KEYSTONEのベース標高が2,830m、山頂3,782m。富士山7〜8合目で常時生活するような感じですね。
祥伍と西條さんが登っていた立山連山が約3000m。日本のスキー場だと中央アルプス千畳敷2,830m、志賀高原2,307m。
日本では富士山など高地に登ることはあっても、高地で長期間生活している方はどうしても少なく情報もあんまりないですよね。
1日2時間くらいから少しずつ慣らして滑っているのですが、一昨日も軽く急性高山病になってしまい食欲不振や倦怠感に襲われていました。時差ボケもありますが、高地では慣れるまで夜もよく眠れません。
それにプラスしてアルコールに非常に弱くなり、日本で慣れた量でもすぐ酔っ払います(笑)
23日の夜は友達の家のThanksgiving Day(感謝祭)のパーティに出席するも、もともと大して強くないので速攻で爆死・・・
無限ターキー!酒!犬!
高山病の対策はよく寝ること、また水分と糖質をよく補給すること。
詳細は医学的見地から書かれたウェブサイトが沢山ありますのでそちらにお譲りするとして、
ライダーとしてお伝えするならば、やっぱり高地での低酸素状態は身体が思い通りに動かず判断力も落ちます。
フリースタイルワールドカップ初戦の行われたオーストリアのスチューバイの標高は3500m。Xgamesが行われるAspenは2400m。
選手たちの普段持っているスキルが順応度に応じて出せたり出せなかったり…
当然みんな早めに現地入りして慣らしてくるのですが、個人差があり私は1ヶ月いてもやっぱり低地ほどには動けないので、そういった視点でコンペを見てみるのも面白いですよ。
また日本でそのレベルを目指してるような子たちはジャンプの練習が楽しくてメインになりすぎている場合もありますが、普段走ったりの辛く感じやすいトレーニングを軽視してはいけないですよ。(私も昔はめっちゃ軽視してました・・・)
やはり帰国するとハイクアップが速くなって高地トレの威力を実感します。また、他のメリットとしては心拍数があがり代謝向上+食欲不振気味になるので、たまにアメリカの高カロリー食を食べてるはずなのに毎回減量しています。
典型的なアメリカン高カロリー食
デメリットは紫外線が多く衣類(ウェア)の色あせが尋常じゃないんですが、なぜか日本の春ほどにはゴーグル焼けはしないんですよね。そのかわり空が抜けるほど青くて写真が綺麗です。
昨年の様子(Photo: Logan McGuire)
ということで感謝祭後の週末(しかもパウダー)で激混みのスキー場を避けつつ、高所順応のためオフのくんさんがお伝えしました。もう少しコロラド現地情報を発信してまいりますのでお楽しみに。
November 25, 2018/COLUMN/KEYSTONEコロラドシーズンインスキー