鮮烈なデヴューを飾ったSABAPRO117が2020年。
2021年にさらに進化させセンターサイズを細くしたSABAPRO107が発表になってもう3年の月日が流れている。
歳をとると一年が早いと言うが本当だ。笑
SABA PROの記事↓
異質な存在感とオーラを放ってるスキー【SABA PRO 117】
“さらに世界”が広がったオールラウンドなスキー
SABAPROシリーズの登場はアイスランティックにとっても新しい試みの全世界のライダー達の意見をまとめた最高傑作となった。
日本国内でも早い段階で売り切れるほど好評で皆さんから高評価を頂いたのを昨日の事の様に覚えている。
さて…現在も売れ続け大ヒット中のSABAPROシリーズの話はこの辺にして皆さんが気になっている全く新しいスキーの紹介をしようと思う。
2023/24シーズンに3年ぶり新設計のスキーが登場する。
昔からのICEファンの方なら覚えいると思う変わったトップの形状と極端な太さ、短いレングスでグラフィックが奇抜だったスキー「shaman」。
そのshamanが「shaman2.0」として新設計で帰ってくる。
センターサイズが2種類でスリーサイズが…
shaman2.0 110
160-110-130
shaman2.0 99
149-99-119
いち早くテストで乗っていたのがshaman2.0 110の182㌢。
昔のshamanを試乗したことがないので比較は出来ないのが残念だが…笑
ぱっと見て驚くのはトップの太さだ。
まるでサーフボードの様なトップの形状は先代から受け継いだshamanである事の証だ。
滑走してみるとトップの160㍉はターンの先行動作を容易にしていて反応が早いことに驚く。
まるでレーシングスキーや基礎のスキーの様な反応でスキーのエッヂを立ててあげるとトップから思いきり噛んでいく。
センターが110㍉でトップ160㍉の太さからするとセンターが細く感じるほどだ。
トップとセンターの太さの差がもたらす強めのサイドカーブに乗ってカービングしながらどんどん加速していくが強く踏み込む必要がまったくない。
力まずにどんどん円を描いていく…
スキーのサイドエッヂ(レール)を立て続けると円を書いてしまうのでは?と思うほどの感覚。
まるで水面を漂って滑る様な感覚…
まさにFLOWだ。
このスキーを説明するのにピッタリの言葉。
グラフィックも水中から見る光の水紋…
水の中を漂う魚の様に自由にFLOWする。
このスキーの方向性がこのグラフィックからも感じられる。
スリーサイズの形状もあるが
トップがゆるくロッカーしていてセンターのしっかりとしたキャンバーがスキーを前に前に進ませてくれるがテールも若干のロッカーと太すぎない形状でコントロール性も持ち合わせているのでスライドターンも容易だ。
朝イチのゲレンデをクルージングするのもオススメ。
もちろんパウダーでもトップの太さで浮力が十分あり太すぎないセンターでパウダーでの”浮き沈み”をターンで楽しめる。
NOMAD、SABAPROなどとは全く異なった味付けでまさに
「チカラを抜いて”ターンだけ”を楽しむ」というのがピッタリのスキー。
この一台で全てではなく…
このスキーでないと出来ないスキーの楽しみがある。
それが進化した「shaman2.0」だと感じる。
これから各地で試乗会が始まります。
雪質を気にせず自然に力まず流れるようなターンをぜひ体感してほしい。
shamanで雪面を漂う”flow”な感覚を…
エグゼクティブアドバイザー
佐々木よしみち
February 24, 2023/GEAR/オールマウンテンスキースキーの選び方スキー板