ICEY EYES[SONY FE 12-24mm F4 G]

ICEY EYESとは

我々ICELANTICジャパンチームはカメラマンだらけ。機材選びにもそれぞれのこだわりがあります。写真を通じてアクションスポーツはもちろん、カメラやレンズの魅力と、どんなこだわりを持って機材を選んでいるか感じていだければ幸いです。

 

Rider:壁田 竜一 @ryuichi_kabeta /焦点距離:12mm/ 絞り:F9/ シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:800/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G

SONY FE 12-24mm F4 G

ごく普通のスキーやスノーボードの滑走を撮るのであればまず出番はありませんが、アクションスポーツの表現として絶対に欠かせない「魚眼レンズ」というジャンル。魚眼レンズは大きくディストーションのかかった唯一無二の表現であり、かなりのこだわりを持って使っているカメラマンも多いです。また、超広角レンズは少し前まで高価で重たく、周辺部の減光や像が流れやすいといったネガティブな理由もあって敬遠されていました。ですが、ミラーレスカメラでは広角レンズの小型化がしやすく、このレンズのように軽量で高品質な製品も登場してきています。

私はキヤノンからソニーに乗り換える際、ソニー純正の魚眼レンズ(28mmにワイコンとして装着するタイプ)を試してみましたが、「アクションスポーツを撮ることを想定していないだろうな」という写りでした。

そこで魚眼である必要性に疑問を感じ、12mmスタートのこの「超広角ズームレンズ」を使っています。

Rider:赤前 吉明 @mojane_aka /焦点距離:12mm/ 絞り:F4/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:800/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G GODOX X Pro + TT685s

基本的には、小さめのアイテムをローアングルから煽り、大きく見せる使い方をします。いつもの目線の高さだとなんの変哲もない日常が、カッコいい構造物として写るアングルを探す・・・ しゃがんだり、時には寝そべって撮ったり・・・ それが超広角レンズの醍醐味でもあるのですが、バリアングルやチルト液晶などの登場によって随分楽になりました。

Rider:石本 眞那斗 @manato_ishimoto /焦点距離:12mm/ 絞り:F6.3/ シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:400/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G

魚眼だとリップやランディングも大きく歪んでしまうため、このようなシークエンスの表現はやりにくい。画の端までしっかり解像しているので、アプローチやランディングも表現の中に組み込めます。

Rider:山田 雄平(Selfie) @forgetek /焦点距離:12mm/ 絞り:F4/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G

CANON EF11-24mmF4LやSIGMA 12-24mm F4 Artはどちらも1kgを超えているのに対し、このレンズは565gしかありません。スケートに乗りながら自分を撮影する、といった新たな表現を模索していく上で大きなアドバンテージになります。

焦点距離:12mm/ 絞り:F4/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G

夕日からアスファルトの粒感までしっかり解像しています。夕日のトーンの表現も美しい。

Rider:成澤 佳央梨 @narisawa_kaori /焦点距離:16mm/ 絞り:F4/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7III+ FE 12-24mm F4 G

フィッシュアイと違ってポートレートにも使えるのは大きなメリット。やはり超広角域は写り込んでしまう余計な要素をコントロールできる、ズームが使いやすいです。フィッシュアイもズームレンズが増えましたね。


超広角レンズや魚眼は一般的には被写体を選び、使いづらいレンズかもしれません。ですが、欠かせないジャンルもあるのです。FE 12-24mm F4 Gは高い解像力をもちながらも軽量で、私のカメラシステムで代えのきかないレンズ。下から煽る基本の撮り方だけにとどまらず、これからも新しい表現に挑戦していきます。

※純粋に機材の魅力を表現するのであれば撮って出しを使うところなのですが、一般の写真サイトではあまり取り上げられないジャンルですので、最終的にどういう作品にしていくのかという点を重視し、このような形式にしています。

次回もお楽しみに。

くんさん

June 18, 2020/COLUMN/

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